それによれば、米国とEU(欧州連合)諸国は、武器の生産を増加するため、軍需企業の活動を活発化させている。そこにはウクライナの「最近の成功を確固たるものにするため」として、ハイマースの供給を増やしたいとしている。また西側諸国によるウクライナ軍の訓練も活発化するものとみられる。
しかし、ワシントン・ポスト紙は、新たな武器供給および訓練強化による効果は、次の春にようやく目にすることができるだろうと指摘している。
米大統領府は、今週、米国はウクライナに対する新たな軍事支援を発表する意向で、そこには、ハイマースと砲撃用の弾薬が含まれている。
ウクライナのウラジーミル・ガブリロフ国防副大臣は、英紙「タイムズ」からのインタビューに答えた中で、ウクライナは早かれ遅かれ、欧州から供与された兵器でロシアの黒海艦隊を攻撃し、クリミアを取り戻すと述べた。
ロシアの国家議会は、この黒海艦隊に対するウクライナの脅しは、「幻想」のようなものだと評している。ロシアはこれより前、NATO諸国にウクライナへの武器供与について書簡を送った。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ウクライナのための兵器が積まれた貨物はロシアの正当な標的になると指摘した。
ロシア外務省は、NATO諸国はウクライナに兵器の供給を行うことで、「危険な行動をとっている」とも述べた。またロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、西側からのウクライナへの兵器供与は、ロシアとウクライナの協議の成功に寄与するものではなく、否定的な影響を及ぼすだろうと警告した。