報道によると、停滞の期間は数日から数週間に達するという。タービンがロシアに返却される時期は明らかになっていない。
このタービンがロシアに返却されていなかったことにより「ノルド・ストリーム」の稼働率は最大時の30%にまで引き下げられていた。タービンがドイツで停滞を余儀なくされている点について、ロシア側がタービンの返却に対する許可を出していないことが理由と報じられている。
先にドイツのロベルト・ハーベック経済相はカナダで修理を受けていた独シーメンス社製のタービンがドイツに到着し、その引き渡しについてロシア国営企業「ガスプロム」に連絡を行うと発表していた。
先にロシアはバルト海を経由して欧州に天然ガスを供給する「ノルドストリーム」の運用方法を変更した。パイプラインの運用に必要な独シーメンズ社製のタービンは先にカナダに輸送され、メンテナンスを受けていたが、西側の制裁により、このタービンをロシアに返却することが不可能なったことが理由。これによりロシア側は6月中旬、欧州に供給する天然ガスの量を40%にまで削減したほか、定期点検を理由に7月11日から21日にかけて稼働を完全に停止させていた。
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