ウクライナ市民の間では、特に路上で招集令状が渡されるのは「陰密かつ恣意的」であり、政府がまずはじめに必要なスキルや軍事経験のある人たちの招集を発表したものの、軍が行っている招集の原則と基準がわからないとして、ますます不満が高まっているという。
招集令状を受け取った人の中には、自分たちには選択肢が与えられなかったが、その一方で、意欲や資格のある希望者は断られていると語っている人たちがいる。ニューヨーク・タイムズはその理由について、ロジスティック上または官僚的な要因との見方を示している。
なお、ウクライナの司令官も軍高官も、戦地へ行くことを望んでいない人の採用はウクライナ軍の士気を低下させると述べている。またニューヨーク・タイムズは、ハルキウ(ハリコフ)を含むロシアとの国境に近い地域では、ロシアを支持しているためウクライナ軍への入隊を拒否している人たちもいるという。
ニューヨーク・タイムズはまた、特に、訓練を受けていない新兵の間で、ウクライナ軍兵士の疲労により「一体感が崩れている」と報じている。
ロシア国防省は先に、ウクライナ当局は戦闘行為が行われているゾーンに最も近い地域で強制動員を行い、あらゆる年齢の男性を拘束していると発表した。
スプートニクは、ウクライナでは6月、主に村民が徴兵されたと報じた。徴兵を免除するために支払う金額がかなり高く、村民は都市部の住民とは異なり十分なお金を持っていないためだという。
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