ガーディアン紙によると、米ワシントンDCの戦略国際研究センターで開かれた講演でラブグローブ氏は、中国やロシアとの関係悪化は「戦略紛争(核紛争)の急速なエスカレーション」のリスクを大きくしたと指摘した。
ラブグローブ氏によると、冷静時代の2陣営・ソ連とNATOは「ドクトリンの共通の理解」に達することができたといい、対話や交渉によって両陣営はお互いのドクトリンや能力を知ることで利益を得てきた。こうした対話によって双方がより信頼を高め、核戦争へと道を誤らないようにしてきたのだ。
だが、今はそうしたドクトリンはモスクワにあるのか、北京にあるのか不透明だと指摘。「特に中国との信頼醸成のための下地がない」とも述べ、不測の事態を避けるための対話の重要性を訴えた。
これまでに、米ニューヨーク市の緊急管理局が、核攻撃が行われた場合のガイドラインを紹介する動画を公開したと報じられていた。
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