英国中部レスターシャーで発見されたのは、地球最古の捕食動物「オーロラルミナ・アッテンボロキ(Auroralumina attenboroughii)」の化石。英ケンブリッジ大学の研究者らによると、この化石は5億6000万年前のものだという。これは、「オーロラルミナ・アッテンボロキ」が、動物が爆発的に数や種類を増やした「カンブリア紀の大爆発」の直前のエディアカラ紀(約6億2000万年〜約5億4200万年)に生息していたことを示している。
この動物の上部は触手で、下部は細長い幹のような見た目で、英オックスフォード大学のフランキー・ダン博士は、この動物のことを「オリンピックの聖火のようだ」と形容している。
研究者らによると、この動物はクラゲの祖先。かつては海底に付着していたが、進化のある時点で触手部分が分離して、海の中で自由に移動するようになったという。また、今回の発見により、この化石は、これまで考えられていたよりも約2000万年前早く出現した最古の捕食者だとみられている。
関連ニュース