ペロシ下院議長のアジア歴訪が世界中のメディアに注目されている最大の理由は、台湾を訪問する不確実性が存在するため。台湾を自国の一部と主張する中国は、ペロシ下院議長による台湾訪問が実現すれば「国家主権と領土の一体性を守るために断固とした実効的措置を取る」と米側を強くけん制していた。
公式サイトによると、ペロシ下院議長はシンガポール、マレーシア、韓国、日本を訪問を予定。安全保障や経済成長、貿易や新型コロナウイルスなど幅広い分野で各国高官と会談を行うとしている。今後、この歴訪中に台湾を「電撃訪問」するかどうかが注目される。
訪問団には日系3世のマーク・タカノ議員や韓国系のアンディー・キム議員らも含まれている。
29日、ペロシ訪問団を乗せたとみられる米空軍のボーイングC-40C型機が、米メリーランド州のアンドルーズ空軍基地を飛び立った。31日には経由地のハワイ州を発ち、アジア方面へ向かっているのが確認されている。
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