林外相、ペロシ氏の台湾訪問にまつわる報道「コメントする立場にない」

日本の林芳正外相は2日の定例会見で、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問の可能性に関する報道について、「コメントする立場にない」と答え、米中関係の安定だけが重要であると指摘した。
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記者の一人は会見で「米国のペロシ下院議長が今晩にも台湾を訪問すると報じられている。中国の反発は必至で、米中関係の緊迫が予想される」とし、林外相はどのように受け止めているかと質問した。
林外相は「ペロシ下院議長の外遊について、日本政府としてコメントする立場にないと考えている。我が国としては、米中両国の関係の安定は国際社会にとっても極めて重要であると考えている」と答えた。
米国 ペロシ氏の台湾訪問をめぐり、中国に「武器で威嚇しない」よう要請
ペロシ米下院議長率いる議員団は1日、アジア歴訪に出発した。シンガポール、マレーシア、韓国、日本を訪問する予定で、台湾に訪問するか否かが世界的に注目されている。中国の習近平国家主席は先月28日、バイデン大統領との会談で「火遊びをすれば火傷する」と警告し、「一つの中国」政策への揺るぎないコミットメントを求めた。台湾メディアは、ペロシ下院議長が2日に台湾に到着し、3日に台湾の蔡英文総統と会談する可能性があると報じた。なお、台湾外務省はこの情報を確認していない。
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