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南極大陸の火山 活動すれば地球の生命に影響を与える可能性

南極大陸の火山は、わずかにでも活動すれば地球に深刻な影響を与える可能性がある。英紙「デイリー・エクスプレス」が伝えている。
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南極大陸には、地球最大の火山地帯が存在する。しかし、研究者らが南極大陸の氷床の下に100を超える火山を発見したのは最近のことで、その中でも最も高いのはスイスのアルプス山脈の一つ、アイガー(3967メートル)と同じくらいの標高だという。
南極大陸の活火山は、エレバス山とデセプション山の2つだけ。多くの研究者らは、近い将来、南極の火山が真の脅威をもたらすことはないと考えているが、一部の研究者はそれほど楽観視していない。英レスター大学のジョン・スメリー教授(火山学)は、南極の火山がわずかにでも活動すれば、地球に深刻な影響を与える可能性があると主張している。
スメリー氏は、「火山活動が起こると氷の底にある巨大な洞窟を溶かし、大量の融解水を作り出す可能性がある。この溶け出た水によって、南極大陸西部の氷は滑りやすくなり、移動速度も速くなる。2000年ほど前にも、南極の氷床下にあるハドソン山脈の小さな火山で、同じようなことが起きていたかもしれない。もし、我々の時代に再び活動が始まれば、南極のパイン・アイランド氷河の融解が早まる恐れがある」と説明している。
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南極大陸の氷の下にエビのような生き物の群れ=ガーディアン紙
南極の火山が1つでも噴火すれば、連鎖的の他の火山も噴火する可能性もあるという。なぜなら、火山の噴出孔で火山ガスをせき止めているのは通常、氷の塊だからだ。研究者らによると、もし、複数の火山が同時に活動すれば、南極の氷河が溶けて海面が数十メートル上昇し、人類が生活できなくなるという破滅的な事態になりかねないという。
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