3日の会見で、記者の一人は松野官房長官に対し、中国軍が台湾周辺で演習を実施するなど軍事的緊張が高まっているが日本政府としてどう受け止めるかと質問した。
松野官房長官は「台湾海峡の平和と安定は、我が国の安全保障はもとより、国際社会の安定にとっても重要である」とし、「台湾をめぐる問題が、対話により平和的に解決されることを期待する」と答えた。
こうした上で、松野官房長官は「中国側が発表した一連の軍事活動については、我が国として懸念を有しており、改めて両岸問題の平和的な解決を強く促したい」との考えを示した。
また、松野官房長官は「中国側が4日正午から行う軍事演習の対象地域として発表した海域には、我が国のEEZ(排他的経済水域)が含まれている」と指摘し、「実弾射撃訓練という軍事活動の内容も踏まえ、我が国から中国側に対して懸念を表明した」と明らかにした。
なお、ペロシ下院議長の訪台を日本政府として支持するかと問われた松野官房長官は「日本政府としてコメントする立場にない」と答えた。
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