時事通信の報道によると、両者は、日米関係のほか、ペロシ氏が訪問中の台湾をめぐる情勢などについて協議するとみられている。松野官房長官は3日に記者会見を行い、ペロシ下院議長の台湾訪問を受け、中国側が発表した一連の軍事活動について懸念を有しており、台湾をめぐる問題が平和的に解決されることを期待すると述べた。また、松野官房長官は、中国の軍事演習の対象地域に日本のEEZ(排他的経済水域)が含まれていると指摘し、中国側に対して懸念を表明したと明らかにした。ペロシ下院議長は、7月31日からシンガポール、マレーシア、韓国、日本への歴訪を開始した。ペロシ下院議長を乗せた米政府専用機は2日夜、台湾・台北市内の松山空港へ着陸した。米国下院議長の台湾訪問は1997年以来初めて。ペロシ下院議長の台湾訪問を受け、中国外務省は「断固として反対する」とする抗議声明を発表。中国軍は3日未明にかけて、台湾周辺で空域にて軍事演習を行っているほか、4~7日にも台湾周辺の6つ海域で演習を行うと発表するなど、対抗措置を強めている。関連ニュース