ドイツのショルツ首相は、ミュールハイム・アン・デア・ルール市にあるシーメンス本社を訪れ、タービンの検査を行った。
ブルッフCEOは首相に対し、「私たちは、連邦政府の支援を受けてタービンをロシアに返還することに大きな関心を持っている。私たちとしては、すべての書類と通関書類などの準備はできているが、クライアントである『ガスプロム社』の参加が必要だ。しかし、それはまだ確認されていない。そのため、納品することができず、1週間以上たってもタービンはここにある」と説明した。
一方、ショルツ首相は、ユニットの接続には何の障害もないと強調した。
「重要なのは、このタービンはいつでも接続ができ、使用が可能だということ。ロシアへの今後の輸送を妨げるものは何もない」
同首相によると、このエンジンの使用を妨げる「ガスの制裁」はないという。
「ノードストリーム」の供給量は6月に激減した。ガスプロム社は、カナダ政府が制裁により修理を終えたガスタービンの返却を拒否したことが原因だとしている。特に、カナダからのタービン返却が不可能になり、今のところタービンはドイツで停滞を余儀なくされている。
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