ハンガリーはプーチン大統領の「トロイの木馬」=FP誌

ハンガリーのビクトル・オルバーン首相の動きによって欧州連合(EU)のほかの首脳陣は当惑している。米政治国際情報誌「フォーリン・ポリシー」が伝えている。記事ではオルバーン首相をギリシャ神話の伝説に例えて、ロシアのプーチン大統領の「トロイの木馬」と揶揄している。
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「EU内のプーチン(露大統領)のトロイの木馬。EUのリーダーらはしつこいほどのブダペスト(ハンガリー)のクレムリン(ロシア)への敬意の裏に何があるのか考えを巡らせている」

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従来からロシア産エネルギーへの依存度が高かったハンガリーは、ウクライナ情勢をめぐるEUのロシア産石油などの禁輸措置に強く反対してきた。先週には対露制裁によるエネルギー危機を受け、EUがガスの需要15パーセント削減することで合意したが、オルバーン首相はこれを「戦時経済へのステップだ」と批判していた。
記事では、ハンガリー指導部がウクライナにおける露軍の特殊軍事作戦について、これまで一度も公に批判していないと指摘。また、EUの対露制裁第6弾の際はハンガリーが一方的な対露制裁に反対を表明。禁輸対象の例外設定などを求めたこともあり、制裁案がまとまるのが遅れたとしている。
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