リマ家の3歳のアルトゥールとベルナルドの手術は、リオデジャネイロのパウロ・ニメイロ脳外科研究所(IEC)で行われた。当初、手術は不可能と判断されたが、IECは英国の慈善団体Gemini Untwinedに助けを求めた。同団体はシャム双生児分離手術を専門としているからだ。
リマ兄弟の手術に向けて、VR技術を駆使した準備には数カ月を要した。大西洋の全く反対側にいる両国の医師らは、CTとMRIをベースに作られた双子の仮想モデルでシミュレーションを行い、必要な措置の「通し」も複数回実施することができた。
リマ兄弟に行われた手術の数は計7回。関わった医療関係者の数は100人にも上る。最後の手術は27時間を超えた。
双子は病院で順調に回復しており、今後は半年にわたるリハビリを行うことになる。
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