台湾政権の行動が平和的統一の余地を狭めている=台湾問題白書

台湾の与党・民進党の行動は、台湾海峡の平和と安定を危険にさらし、展望を損ね、平和的統一の余地を狭めている。これは、中国国務院台湾事務弁公室と国務院新聞弁公室が10日に発表した白書「台湾問題と新時代の中国統一」で述べられている。
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白書では、「独立」を目指す(民進党)政権の行動が、平和的統一を進める過程で障害となっており、与党の挑発的な欲求を支援する外部勢力は、台湾海峡地域の緊張と対立をさらに高め、アジア太平洋地域の平和と安定を損なっていると記されている。
中国側は、これらの「障害」が取り除かれず、平和的統一のプロセスが損なわれた場合には、「強行的なシナリオを実行する権利」を残しておくとしている。
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また、白書では次の内容が強調されている。

中国の統一は、台湾における経済的利益を含め、いかなる国家の正当な利益を損なうものではなく、すべての国にとってより良い発展の機会をもたらし、アジア太平洋地域と世界の繁栄と安定にとってさらなるエネルギーを与えるにすぎない」

さらに白書では、中国と台湾の統一後も、すべての関係国が台湾との経済的・文化的な関係を発展させることができると指摘されている。
中国軍は4日、台湾周辺の6つのエリアでミサイルの発射を伴う大規模な軍事訓練を開始した。この演習は、米国のナンシー・ペロシ下院議長が台湾への訪問を終え、中国政府が強く反発した翌日から始まった。
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