NATOの問題児・トルコ 米戦闘機「F-16」購入で焦り 9月にも首脳会談か

トルコは米国産戦闘機「F-16」の購入問題の解決を急いでいる。トルコ側は米国防総省に対し、この議論を議会に呼びかけるように求めているほか、9月にはエルドアン大統領がバイデン大統領との直談判をする可能性がささやかれるなど、焦りをみせている。トルコ紙「Sabah」が伝えている。
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トルコは現在、米国から「F-16」戦闘機40機の購入、すでに保有する80機の改良を目指している。だが、トルコがロシアから対空防衛システムを購入したことなどが問題化し、米側は連邦議員団が売却に反対するなど交渉が頓挫していた。また、トルコとの領土問題を抱えるギリシャも売却に強く反発している。

「トルコはこの問題が長期化し、プロセスが停滞することを避けたい。だからこそ、トルコはペンタゴンと交渉し、米連邦議会に問題提起するよう求めているのだ」

スウェーデンとフィンランドはNATO加盟の条件を満たしていない=トルコ
記事ではこのように指摘し、9月に開かれる国連サミットでエルドアン大統領がバイデン大統領との首脳会談に臨み、外交的決着をつける可能性もあると報じている。
トルコは北大西洋条約機構(NATO)の一員でありながら、ロシアの対空防衛ミサイルシステム「S-400」を購入したり、同じNATO加盟国で隣国のギリシャへの領空侵犯を繰り返したりしていることから、一部では「NATOの問題児」と揶揄されている。スウェーデンとフィンランドのNATO加盟をめぐっては、加盟承認と引き換えに「S-400」問題によって課された戦闘機購入の制限解除を求めたと報じられていた。
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