「Communications Biology」によると、チームはコンピューターモデルを用いてティラノサウルスを含む約500種類の恐竜の頭蓋骨を再現。この結果、眼孔が丸い形をしている場合、あごで獲物などに噛みついたときに頭蓋骨に大きな負担がかかることが明らかになった。
頭蓋骨の安定性を守りながら、強力なあごを手に入れるために、ティラノサウルスなどの恐竜は少し細長い鍵穴のような形をした眼孔を持つよう進化したという。一方、眼球が入っていたのは眼孔の上半分だけで、頭の大きさに比べて極端に小さいという。想定されているティラノサウルスの目の大きさは13センチ、重さは約2キロだが、このような進化を遂げなかったとしたら、約30センチ、20キロまで肥大化していたと推定されるという。
こうした特徴は1メートル以上の頭蓋骨を持つ大型の肉食恐竜に限られ、多くの草食恐竜や小型の肉食恐竜は丸い目を保っていたという。
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