「我々はロシアと中国との戦争の瀬戸際に立っている。この問題の原因の一部は、どういった帰結をもたらすかという考えを持たなかった我々が作ってしまったのです」
キッシンジャー氏は「WSJ」のインタビューでこのように述べ、今できることはこれ以上「緊張を高めないこと」と「目的を持って選択肢を創ること」だとの見解を示した。
また、ロシア・ウクライナ間の衝突についてキッシンジャー氏は、「私はウクライナの完全な独立を支持する」と前置きしたうえで、ウクライナがフィンランドの様な役割を果たすのがベストだと主張する。フィンランドは冬戦争・継続戦争時にソ連に領土を割譲して独立を保ち、戦後も東西陣営の間でバランスをとったことで知られる。具体的な落とし所としては、2014年にロシアの一部となったクリミア半島とウクライナからの独立を宣言したドンバスの2共和国を、ロシア側に残すというシナリオを挙げた。
キッシンジャー氏はこれまでに、ウクライナ紛争の終結の3つのシナリオを語っていた。
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