「国連は冷戦終結後、特に大規模な人道災害を防ぐための具体的な解決策を打ち出すことができないでいる。今日の国連は、平和と安全を維持するための有効な役割を果たすことはできない」
同氏は、過去にボスニア・ヘルツェゴビナ、ルワンダ、シリア、コソボにおける人道上での悲劇を防ぐことができなかった国連は、ウクライナの状況を改善することができなかったと述べている。
また同氏は、現行のシステムにおいて影響力を持つ国家は、解決策ではなく、問題の一部になっていると指摘している。
アルトゥン氏によると、国連は今の構造のままでは、世界の諸問題を解決できない。国連の常任理事国は、争点となる状況において直接の当事者または利害関係者としてイニシアチブを封じ込め、アジア、ラテンアメリカ、アフリカの国々の権利を踏みにじりながら、自分たちの利益に基づいて問題を解決しているという。
「国連は今、改革が必要だ。世界は5つの国より大きいのだから」
これよりも前、日本の岸田文雄首相は、ロシアの行動に関連して国連安全保障理事会の改革を支持すると発言した。ジョー・バイデン米大統領は5月、「国連を強化」することを望み、国連安保理の常任理事国を目指す日本を支持するとの考えを示した。
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