ユニパーの最高財務責任者のティイナ・トゥオメラ氏は「2023 年には収益が増加すると予想しており、2024 年からは損失ゾーンから抜け出すことを目指している」ち述べた。
また、ユニパーはロシア産ガス供給が大幅に減少するため、2022年通年の業績はマイナスになると予想している。
ドイツ最大のガス輸入業者であるユニパーは、ここ数週間でロシアからの燃料供給の急激な削減により、エネルギー危機で中心的な役割を果たしている。
現在、ロシア産ガスに大きく依存している同社は供給が減少しているため、契約を履行するために市場でより高価なガスを購入せざるを得ない。
ユニパーは、100以上の公益事業会社および工業会社に製品を供給している。同社を支援するために、ドイツの当局は数十億ユーロに相当する一連の措置を講じる。ショルツ独首相は、財政難に陥った国内エネルギー大手ユニパー社の救済策として、独政府がユニパーの株式の30%を買い上げることを明らかにしていた。
ユニパ―は7月初旬、独政府に90億ユーロ(1兆2600億円)規模の金融支援を要請していた。
ドイツでは今冬、ロシア産ガスの供給停止によってエネルギー危機となると予想されており、政府は国民に対し、節電を呼びかけている。これまでにドイツの各都市で、噴水や役所のライトアップ、オフィスや学校での夏季の温水供給停止のなど様々な節電対策が講じられている。
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