イリイチェフ氏によると、今月18日以降、「53万5000トンの食料を積んだ船が、合意された人道的回廊を通ってすでに出発」した。同氏は「イニシアチブが合意された際、当事国は途上国の食料危機を早急に解決する必要性に立脚」したが、穀物は英国、アイルランド、イタリア、韓国などの国に送られていると語った。
イリイチェフ氏はまた、ロシアは国連とロシア産の肥料や穀物などの供給制限の解除について積極的に協力しており、この問題を解決しなければ食料安全保障の問題は解決されないと述べた。
国連のグテーレス事務総長は17日からウクライナを訪問している。グレーテス氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領及びトルコのエルドアン大統領と3者会談を行う。19日にオデッサを訪れ、20日にはトルコのイスタンブールに設置された共同調整センターを訪問する。
イスタンブールで7月22日、ロシア、トルコ、国連などの代表が、ロシアからの食料供給制限の解除と、ロシアがウクライナ産穀物の輸出を支援する多国間協定に調印した。