共同通信によれば、CV-22オスプレイの飛行禁止は日本で汎用されている軍機にも及ぶ。米軍は2018年10月、横田基地に5機のオスプレイを配備している。予定では2024年までに総計で10機のオスプレイが配備されるはずだった。これまでに沖縄県には24機のオスプレイがすでに配備されており、米海兵隊がこれを運用していた。このほか、2020年には日本の自衛隊も初の2機を購入。予定では米国から合わせて17機を購入することになっていた。こうした購入計画はオスプレイが度重なる事故を起こす中で進められてきた。
Breaking Defenseの報道によると、オスプレイの飛行停止は、今年2022年初めに起きた2回の墜落事故で計9人の海兵隊員が死亡したことを受けて発表された。しかし、オスプレイの技術的な問題はその前にすでにあった。Breaking Defenseは、2012年にフロリダとモロッコで2機が墜落し、2016年のペルシャ湾海域での事故では海兵隊員1名が死亡したことに言及している。2017年8月にはオーストラリア東海岸で墜落し、2021年7月にはカリフォルニアで墜落し、5人が死亡している。
共同通信は、オスプレイの事故は日本の領域でも定期的に起きており、日本国民はこれに深刻な憂慮を抱いていると書いている。米側でさえもオスプレイの事故は自衛隊基地に配備されてから起き始めたことを認めざるを得なくなった。共同通信によると、ここ1ヶ月半だけで2件の事故が発生したが、米空軍の広報は事故の特定を退けている。一方、日本の民間からは墜落の危険性だけでなく、騒音の大きさが凄まじいという理由で自宅の周辺にオスプレイが配備されることに反対の声が上がっている。
日本社会には米軍オスプレイに対する不信感が根強い。2021年11月、沖縄で飛行中のオスプレイからステンレス製の魔法瓶が民家の敷地に落下するという事件まで起き、日本全体が憤りの嵐に包まれた。地面に叩きつけられ、凹んだ魔法瓶が凶器になる恐れだってあった。当時のジャパンタイムズの報道では、この落下事件は日本の警察が捜査を担当している。
米軍はCV-22オスプレイの飛行がどれほどの長さにわたって禁止されるかについては明言していないため、日本国民も自国の空域の下にどれくらい長く安心して暮らせるかはわからない状態だ。
先に米軍のMV22オスプレイ1機が鹿児島県の奄美空港に不時着したニュースが報じられている。
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