ウクライナでの露特別軍事作戦

キッシンジャー元米国務長官 ウクライナでの紛争を長引かせず、交渉で終わらせるよう警告

米国のヘンリー・キッシンジャー元国務長官は19日、ウクライナでの紛争を長引かせることはエスカレートを招く恐れがあり、交渉によって終わらせる必要があるとの見解を述べた。
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キッシンジャー氏はCNNのインタビューに対し、次のように語った。

「交渉は行われなければならない。また、この戦争をいつまでも長引かせないよう警告したい。なぜなら、そうなると第一次世界大戦のようになり、エスカレートしていく可能性が高いためだ。だから私は、NATO(北大西洋条約機構)加盟国が交渉の結果をどうすべきか、どんな結果が得られるかについて、すぐに加盟国の間で合意することを望んでいる」

NATO ロシアとの国境沿いに長期的に多国籍軍を維持へ
同時に、キッシンジャー氏は、NATO諸国がロシアに譲歩したことに反対し、ロシアはウクライナでの特別作戦から「いかなる利益」も得るべきではないとの考えを表明した。キッシンジャー氏の考えでは、ロシアは「戦争が始まる前の国境に戻るべき」であり、現在支配下にあるウクライナの領土の15〜20%を譲り渡すべきだという。
キッシンジャー元国務長官は以前、英誌スペクテーターの取材の中で、ウクライナ危機終結のシナリオとして、3つの可能性を指摘した。
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