今月2日のペロシ議長の訪台直前の7月28日、米中首脳は2時間以上にわたり電話会談を行った。「ワシントン・ポスト」によると、会談で習主席はバイデン大統領にペロシ議長の訪台を阻止するように要求。これに対しバイデン大統領は、議会は独立した国家機関であり、その構成員たる議員はそれぞれが独立して海外訪問を決定すると説明し、願いを聞き入れなかったという。バイデン氏は会談の際、ペロシ議長の台湾訪問時には挑発をしないよう習主席に求めた。米国防総省やホワイトハウスなどの政府高官は、訪台による台湾情勢の尖鋭化を懸念していたが、ペロシ議長は「台湾支持のデモンストレーション」を決行。ペロシ議長はバイデン大統領に訪台中止を求められた場合は渡航を取りやめる意向を示していたというが、中国に譲歩すれば米国の弱腰姿勢が鮮明になることを懸念し、結局バイデン大統領はペロシ議長を止めなかったのだと記事は指摘している。関連ニュース