米韓同盟の強化を掲げる尹錫悦政権の発足後初となる米韓合同軍事演習は22日から9月1日まで実施される。22日、朝鮮半島有事を想定した「乙支フリーダムシールド」が始まる。
韓国で実施されるこの演習には、軍用機、軍艦、戦車を投入し、米韓の兵士数万人が参加する。また、この演習では、両国軍による攻撃、武器・燃料の前線援護、大量破壊兵器の破壊を模倣したものや、敵のドローン攻撃を撃退する訓練も行う。
文在寅(ムン・ジェイン)前韓国大統領が北朝鮮との対話を確立したいという意向により、米国と韓国は2018年に戦闘訓練を中止した。北朝鮮はそのような演習は「侵略のためのリハーサル」と見なされていた。聯合ニュースによれば、現在の共同演習は北朝鮮からの核ミサイルの脅威の増大を背景に行われている。
米国と韓国はこの演習を防衛的なものだと表現しているが、「乙支フリーダムシールド」は北朝鮮から否定的な反応を引き起こす可能性が高い。北朝鮮は、米国の同盟国によるすべての演習を侵略のリハーサルだとみなし、核兵器とミサイル開発を正当化するためにこの演習を利用してきた。北朝鮮の主要な同盟国である中国も同様の考えを抱いている。中国外務省は、アジアにおける米国とその同盟国との軍事演習が大規模なものになることに懸念を表明し、そういった現象が北朝鮮との緊張を悪化させる恐れがあると警告している。
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