ウクライナでの露特別軍事作戦

露国連副代表「ロシアは急がない、特別軍事作戦の目的は達成される」米国の対ウクライナ追加軍事支援について

約30億ドル(約4095億円)にも上る米国の巨額な対ウクライナ追加軍事支援は戦況を大きく変えるものではない。特別軍事作戦は計画通りに進んでおり、その目的は達成されるだろう。ロシア国連第一副代表のドミートリィ・ポリャンスキー氏が英テレビ「スカイ・ニュース」で述べた。
この記事をSputnikで読む
米国は24日、ウクライナに対する総額30億ドルに上る巨額の軍事支援を発表。内容としては、ウクライナへの米製中高度防空ミサイルシステム「NASAMS」6基、155ミリ砲弾24万5千発分、120ミリ迫撃砲弾薬6万5千発分、U24対砲台レーダー、無人航空機(UAS)抑制システム、支援機器、対無人機システム「ヴァンパイア」、レーザー誘導ミサイルシステムの供与、さらに軍人訓練・支援費用が含まれる。
コリン・カール米国防総省次官(政策担当)によると、新たな支援パッケージは長期を想定しており、今回の武器供与リストには、ウクライナに供与されるのは1-3年後になるものも入っているという。
ウクライナでの露特別軍事作戦
米国防総省がウクライナに密かに供与した兵器とは?
ポリャンスキー氏は、新たな支援パッケージはロシアにとって状況を難しくするが、民間人への影響のほうが大きいと語る。同氏は「米国がウクライナに補給するのは、これまでウクライナ軍がアクセスできなかった地域に到達できる大砲システムや多連装ロケットシステム」であるとし、民間人の死傷者数が増えると指摘する。
いずれにしても「特別軍事作戦は計画に基づき進んでおり」ロシアは時間を追っているわけではない、とポリャンスキー氏は述べた。

「我々はできる限り多くの人員、民間人の命を守ろうとしている。そのため我々は非常に選択的であり、民間インフラを標的にしていない」

一方で同氏は、ロシアには強敵がいると強調する。すなわちNATO諸国は「最後のウクライナ人になるまで、ウクライナ人の手で、ウクライナで対ロシアの代理戦争を繰り広げている」とした。
コメント