廃炉作業の最難関とされる燃料デブリの取り出しについて、日本政府と東京電力はこれまで、2022年内に試験的な取り出しを開始するとしてきた。東京電力は25日、この計画を1年から1年半程度延期し、来年度後半を目途に工程を見直すと発表した。デブリの取り出し延期はこれで2回目となる。デブリの取り出しに向け、東京電力ではロボットアームの動作を試験中。アームやアーム先端にデブリ回収装置を取り付ける「双腕マニピュレータ」などに改良を要する点が見つかったという。