同紙が、ホノルルに滞在する米国沿岸警備隊のクリスティーン・カム報道官の発言を引用し報じたところによれば、ソロモン諸島でパトロールを行っていた米軍用船「オリバー・ヘンリー」は、燃料と食料を補充する必要があったため、ソロモン諸島の首都、ホニアラへの入港を希望した。このような場合の慣例として、米国政府はソロモン諸島当局にホニアラでの給油と補給の外交許可を要請したが、同報道官によると、米国側は期待した許可どころか、要望に対する回答すら受け取ることはなかったという。そのため、オリバー・ヘンリー号は給油のためにパプアニューギニアに行くことを余儀なくされた、とガーディアン紙は報じている。
同紙は、ネット上の海事機関のメッセージで得た情報から、ソロモン諸島当局は英国の巡視船「スペイ」の入港に関しても許可しなかったと報じている。ガーディアン紙によると、同当局によるこうした「非友好的」な行動は、政策の転換を示唆しており、ソロモン諸島が中国を支持して西側諸国との関係を断つのではないかという懸念が高まっている。これは、2022 年3 月にメディアにリークされた中国とソロモン諸島の間の相互安全保障の協定案によって証明されており、そのため、中国の船舶はホニアン港に自由に入ることができるようになった。一方で、ソロモン諸島と中国の当局は、同諸島に中国の軍事基地を配置する可能性について公式に否定しているとガーディアン紙は報じている。
通信社「スプートニク」は以前、ソロモン諸島当局は、ソロモン諸島に限らず、いかなる太平洋島嶼国における軍事施設建設は誰の関心にも応えていないと表明したことを紹介している。
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