ストルテンベルグ事務総長は「北極はロシアのミサイルや爆撃機にとって北米への最短ルートとなり得る」と指摘。そうした脅威から、極北は北米だけでなく、NATO全体を守るために最も重要な地域だという。
また、ストルテンベルグ事務総長は「中国とロシアは北極圏における実務的な協力関係を強化している」とし、「我々の価値観や利益に挑む戦略的パートナーシップの深化の一部を形成するものだ」と語った。
2021年末、ロシアはNATOとの約束はもはや信用できないとし、法的拘束力のある安全保障を要求してきた。特にロシア政府はNATOに対し、互いを敵と認識しないこと、国境地帯で大規模な軍事演習を行わないこと、ウクライナ、南コーカサス、中央アジア、東欧での軍事活動を放棄すること、そして1997年にNATOに加盟した国々に対しては、他の国家に追加の軍や兵器を配備しないことを提案した。しかし、NATOはロシア政府の基本的な提案を拒否した。
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