イラクで影響力を持つシーア派の政治家であるムクタダ・アル・サドル師の何百人もの支持者が、同氏が政治引退を発表した後、バグダッド中心部の「グリーンゾーン」に押し入った。テレビ局「アル・アラビーヤ」によると、抗議者たちはグリーンゾーンに位置するイラク政府の本部である共和国宮殿にも押し入った。治安当局は催涙ガスなどを使ってデモ隊と衝突。これまでに少なくとも12人のサドル師支持者が死亡。270人以上がけがをしている。軍が出動しているとの情報もあるという。テレビ局「アルジャジーラ」によると、日本時間午前7時の時点で死亡者の数は20人に増えた。支持者が議会で抗議行動を続けているムクタダ・アル・サドル師は29日、最終的に政界を去ると発表した。また、シーア派の有力な宗教家や政治家も、同氏が暗殺の脅威に晒されているとほのめかした。関連ニュース