FOXニュースのカールソン氏は、ファウチ氏がコウモリのコロナウイルスの実験を監督し、米国が実験に資金を投入していたのではないかと指摘し、次のように糾弾している。
「ファウチ氏はまず自らがそうしたウイルスの誕生を促進したという証拠を隠している。(中略)そうした実験は米国内では禁止されているため、中国政府の研究所やウクライナの複数のラボを含む国外の研究所で行われている。(中略)ウクライナは医薬品研究の最先端を行っているわけではないが、そこで何が起こっている?」
ファウチ氏はレーガン政権以来、38年間にわたり米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長を務め、新型コロナウイルス対策でも指揮を取った米国随一の感染症専門家。8月22日には今年12月をもって公職を退任する意向を示している。
FOXニュースによると、米共和党支持者は国外にある米国の生物研究所について、答えを求めている。一部ではファウチ氏が責任から逃れるために辞任するのではないかと疑う声も挙がっているという。
先月にこの問題に関して開かれた米議会での公聴会で「米国立衛生研究所(NIH)が武漢の研究に資金提供していないという5月11日の声明を撤回するか」と問われると、ファウチ氏は「私は議会で嘘をついたことはないし、撤回しない」と関与を完全否定していた。
関連ニュース