「Beyond Parallel」が8月24日に豊渓里核実験場を捉えた衛星写真を分析したところ、大雨が核実験場の運用に影響を与えたとみられるいくつかの「限定的な証拠」が見つかった。例えば、第4トンネル(北朝鮮は2018年に爆破と発表)では浸水被害によって、地下核実験施設につながる引込線が一時的に使用できなくなっている可能性があるといい、トンネルの再建に必要な工事などの動きもみられないという。また、北朝鮮は新たな洪水に備えて、実験場の司令部と近くの補助施設をつなぐ新しい迂回路を建設しているという。これまでに再建の兆候がみられた第3トンネルでは、目立った動きは確認されていない。ただ、米国や韓国はすでに北朝鮮が核実験の準備を完了させているとみているため、動きがないのは「意外なことではない」としている。今年4月以降、米韓の各分析機関やメディアは北朝鮮が近く2017年以来の核実験の準備を進めていると報じてきた。今月初旬には国連の専門家が北朝鮮が核実験に使用する起爆装置のテストを行ったとする報告書案の内容が明らかになっていた。関連ニュース