同紙は、英国首相の座を退くボリス・ジョンソン氏のコメントとして「ジブラルタルが英国都市として公式に認められたのは素晴らしい。これは豊かな歴史とダイナミズムに対する大きな褒賞だ。公式認定により英国におけるジブラルタルの特別なステイタスが確認され、ジブラルタル人が自国民と独自の遺産に対して抱く誇りが正当に証明された」と掲載した。
タイムズ紙によると、ジブラルタルに市のステイタスを初めて与えたのはヴィクトリア女王で、1842年のことだった。しかし優先される事項が他にあったのか、この女王令については「忘れられ」ており、再度思い出されるまで180年が費やされた。通常、英国における市のステイタスは何らかの具体的な基準に基づき規定されるものではなく、君主によって与えられる。ただしイングランドとウェールズでは伝統的に英国教会がある町に与えられていたという。
ジブラルタル要塞は何世紀にもわたりスペインと英国の間の係争地だった。海洋王国として力をつけた英国はようやく、1700-1713年のスペイン継承戦争に乗じて難攻不落の要塞を占領する。それ以来、英国は地中海の海上通行を管理してきた。スペインはジブラルタルを自国領土とみなしているものの、1967年と2002年に行われた国民投票では、9割以上のジブラルタル人が英国の一部としてとどまることを希望していた。現在、ジブラルタル領内で適用されている憲法では、立法権はエリザベス英国女王とジブラルタル議会に属している。
スプートニク通信ではこれより前、スペインと英国が2019年、係争地であるジブラルタルに関する協定に300年ぶりに署名したことを取り上げた。
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