露ガスプロム、仏エンジーへの天然ガス販売を9月1日から停止

ロシアの政府系天然ガス企業「ガスプロム」は7月分のガス料金が完全に支払われていないことを理由に、フランスに基盤を置く電気事業者・ガス事業者「エンジー」に対するガスの供給を9月1日から停止する。ガスプロム社がSNS「テレグラム」の公式アカウントで発表した。
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会社側の発表によると、8月30日の営業時間終了時点で「ガスプロム・エクスポート」は現行の契約書に基づいて7月にエンジー社に供給したガスの支払い料金を全額受け取っていないという。
2022年3月31日に発表されたロシア大統領令には、外国の購入者がガスの料金を期日内に支払わない場合、その後の販売を禁止すると定められている。
これに伴い「ガスプロム・エクスポート」はフランスに対する供給を9月1日から停止すると発表した。供給停止は未払料金が完全に支払われるまで続くという。
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先にボルヌ仏首相は29日、ガス・電力供給を制限せざるを得なくなった場合、最初に打撃を受けるのは企業だとし、9月中に省エネ計画を策定するよう全企業に求めていた。
なお、ロイター通信によると、フランスのロシア産ガス依存度は欧州内としては極めて低く、ガス消費量の約17%にとどまる。フランスでは現時点でガスの備蓄率が90%に達している。
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