ミレル氏はまた、「ガスプロム」の保守的な予想によると、欧州のガス取引価格は秋冬のピーク時に1000立方メートルあたり4000ドル(約55万4000円)を超える可能性があると指摘した。
「ガスプロム」のオレグ・アクシューチン副社長はプレゼンテーションで、ガスパイプライン「ノード・ストリーム2」の稼働に関する制裁をめぐり、別の炭素集約型パイプラインのルートでガスを輸入することにより、欧州は1分ごとにさらに8トンの二酸化炭素(CO2)を排出していると強調した。2022年上半期の米国産液化天然ガス(LNG)の欧州向けの輸出は、前年比230億立方メートル増加し、CO2排出量に換算すると1300万トン増えた。
またアクシューチン氏は、独立系研究者を引用し、パイプラインを経由して送られるロシア産ガスは、欧州向け天然ガス供給にとって最も環境に優しいソリューションの1つだと考えられていると述べた。
「ガスプロム」側はまた、2022年上半期の同社の業績は「非常に・非常に良好」であり、「ガスプロム」は今年の収益が前年比で大幅に増加すると予想していると指摘した。
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