ガスプロム、欧州パイプライン「ノルドストリーム1」を完全停止へ

ロシア国営ガス大手「ガスプロム」は2日、ロシアと欧州を結ぶ天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム1」について、完全に操業を停止すると発表した。
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ガスプロムの発表によると、「ノルドストリーム1」のガス圧縮装置で損傷がみつかり、油漏れが確認された。修理が完了するまでは安全性に問題があるとして、操業を停止せざるを得ないとする規制当局の通知を受けたとしている。また、装置の完全復旧には「ノルドストリーム1」に参画するドイツのシーメンス社による専門的な修理が必要になる可能性があるとして、同社にも通知したという。
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ガスプロムは31日夜~3日夜まで点検のため「ノルドストリーム1」の操業を一時停止すると発表していた。ロイター通信などは3日午前にも供給が再開されると伝えていたが、新たな不具合の発見によって供給再開の先行きは不透明となった。
7月27日以降、「ノルドストリーム1」の稼働率は約20パーセントとなっていた。西側諸国の対露制裁によって、シーメンス社側が操業に不可欠なタービンの修理を履行しなかったためである。
タービンのうち1つはシーメンス・エナジー社がカナダで修理をしたが、制裁を理由で長らく返却を拒んでいた。現在、このタービンはドイツで停滞を余儀なくされており、ガスプロム側は「移送や修理に必要な書類が揃っていない」として返却は叶っていない。
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