核兵器は偉大なロシアの維持のための最善の保証=メドベージェフ元大統領

最初で最後のソ連大統領、ミハイル・ゴルバチョフ氏の葬儀が行われた3日、ロシアの元大統領で国家安全保障会議副議長のドミートリー・メドベージェフ氏がソ連崩壊を引き合いに出し、現在の国際情勢や安全保障について持論を展開した。
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メドベージェフ氏は自身のSNSで、西側諸国は「ウクライナを利用して全力でロシアを再び崩壊に追い込まなくてはならない」と思っていると指摘。1991年に起こったように、ロシアの国家機関が停止し効率的な運営ができなくなるようにして、ロシアを国際政治の舞台から追い出そうとしているのだと主張した。

「これら全てはロシアをばらばらにしようとする秘密の目論見とともに眠りこけているアングロサクソンの倒錯者による汚れた夢想だ。彼らが考えているのはどうやって我々をばらばらに刻み、細かく破り捨てるかだ。こうした試みは非常に危険で、過小評価してはいけない」

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また、ソ連崩壊時の政治指導者には様々な評価があるものの、核戦力の拡散を許さない程度の知恵は足りたと指摘し次のように述べている。

「ソ連の戦略核兵器は全てロシアに残り、我々が高いレベルで管理している。そしてそれこそが、偉大なロシアの維持のための最善の保証なのだ」

ソ連崩壊後、1992年のリスボン議定書などによって、ソ連から核兵器を受け継いだウクライナ・ベラルーシ・カザフスタンの3国は、保有していた核兵器をロシアの管理下に譲渡し、核拡散防止条約(NPT)に参加した。
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