同メディアによると、血液検査の結果、一家の中でメイシャさんの骨髄ドナーになれる可能性があるのはシュアニ君だけだということがわかったという。そのためシュアニ君は3月、母親を救うべく、父親と一緒に自宅から400キロ以上離れた蘇州医療セン ターに来院した。それまでメイシャさんは化学療法を9回受けていたという。
医療センターに来院したシュアニ君は、自分の骨髄が母親のものと適合するかどうかを確認するために、30回も採血をする必要があった。この詳しい検査の結果、シュアニ君は理想的なドナーであることが分かったが、メイシャさんの病状が突然悪化し、手術は延期となった。
父親のスンさんは、「夏休みのほとんどを骨髄提供の手術の準備に費やしました」と、語っている。手術の4日前、シュアニ君は幹細胞動員促進薬を7回服用したが、この薬はしばしば重い副反応を示すという。
スンさんは「この薬を服用すると筋肉痛になるため、ドナーが非常に不快な思いをするそうです。大人でも耐えられないかもしれません。まるで蟻に全身を噛まれたような感覚だそうですから」と語った。スンさんによると、それまでシュアニ君は「痛みに強く怯えていた」そうだが、今は「母親を救うためだとわかっているから、一言も不平を言わなかった」という。
シュアニ君によると、移植手術は3時間ほどかかるが、今度は自分が母親を救うことができるからこそ、痛みを感じることは何の問題でもないという。シュアニ君は、「僕には、お母さんが自分を産んでくれたという恩がある。お母さんと一緒に家に帰って、毎日一緒に楽しく過ごしたい」と語っている。
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