エルドアン大統領は次のように指摘している。
「欧州は今、自分が蒔いた種を刈り取っている。欧州のプーチン氏に対する態度、対露制裁がこの状況をいやおうなしに招いた。欧州はこの冬に深刻な問題を抱えることになるだろう。この時期、トルコはガス供給には一切問題はない」
先にロシアの政府系エネルギー企業「ガスプロム」は、点検のためノルドストリームの稼働を3日まで一時停止するとしていたが、タービンにオイル漏れの故障が見つかったことによりその後の供給も停止すると発表していた。一方、ドイツのシーメンス・エナジー社はリアノーボスチ通信の取材に対し、パイプラインの稼働停止は技術的な理由ではないと指摘していた。
欧州のガス価格は9月5日、ガスパイプライン「ノルドストリーム」による供給停止の影響で30%値上がりし、1000立方メートルあたり2850ドル(40万4000円以上)を超えた。一夜明けた翌6日は、ロンドンICE取引所で1000立方メートルあたり2350ドル(33万3100円以上)台を維持している。
欧州のエネルギー危機は7月、ロシア産ガスのEU諸国への供給が初めて中断した時点から深刻化している。この状況は、欧州へのガス供給を担うパイプライン「ノルドストリーム」でガスタービンの技術サービスに問題が生じたことに端を発している。
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