外交官によると、ドイツ、フランス、英国はイスラエルの道をたどることを決定し、交渉を混乱させる方向に一歩踏み出した。これらの国はそのような立場から起こりうる結果について責任を負わなければならない。
カナニ氏は、欧州が外国の圧力を拒否すれば、イランが迅速に合意に達する用意があると強調した。
これより前、3カ国は、イラン核合意「包括的共同行動計画(JCPOA)」に関するイラン政府の立場は、合意の回復の見通しを危険にさらしていると主張した。共同声明によると、「イランは決定的な外交的可能性を利用しないことを選び、自らの核プログラムを発展させている。それはどんなもっともらしい正当性を主張しても核の平和利用の範疇を超えている」。
IAEAは7日、イランが濃縮度60パーセントのウラン備蓄を55.6キログラムまで増加させていると明らかにした。濃縮度60パーセントのウランが42キロあれば、更なる濃縮で核兵器が開発できるという。イランはすでに核兵器の製造に必要な量のウランを所持していることになる。
英仏独の3カ国は露米中とともに2015年の「包括的共同行動計画」、通称・イラン核合意に参加している。核合意ではイランが核開発を縮小させるのと引き換えに、欧米からの制裁を解除することが定められている。米国はトランプ政権下の2018年に合意から撤退したものの、現在バイデン政権は復帰に向けてイラン側と交渉を進めている。
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