リベラシオン紙は「仏スイス国籍の映画監督、ジャン=リュック・ゴダール氏が91歳で死去」と報じる一方で、死因については明らかにしていない。
同紙によるとゴダール氏の親戚は、「彼は病気だったのではなく、疲れたのです。それを終わらせるという決断を下したのです。彼が決めたことであり、それを知ってもらうことが彼にとって重要だったのです」と述べている。
ゴダール監督は仏映画のヌーヴェルヴァーグ(新しい波)の源泉のひとり。ゴダール監督の初期の作品は世界の映画の発展に大きな影響を及ぼした。デビュー作の『勝手にしやがれ』(1960年)ではジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグが主役を務めた。同作はゴダールとフランソワ・トリュフォーの手掛けた脚本が撮影の前日まで仕上がらず、俳優らのセリフも撮影を進める中で考案されていったことで有名。
デビュー作の『勝手にしやがれ』をはじめとして、有名な作品に気狂いピエロ』、『女は女である』、『女と男のいる舗道』、『軽蔑』、『アルファヴィル』などが挙げられる。
2018年に発表された『イメージの本』がゴダール氏の監督としての最後の作品となった。
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