燃料が足りないのは対露制裁のせい=プーチン大統領、独首相と電話会談

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は13日、ドイツのオラフ・ショルツ首相と約1時間半にわたる電話会談を行った。会談でプーチン大統領は欧州のエネルギーを取り巻く厳しい状況は対露制裁によるものだと指摘した。クレムリン(露大統領府)などが伝えている。
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クレムリンによると、会談でプーチン大統領はロシアは信頼できるエネルギー供給国だと主張し、ロシアから欧州へガスを供給するパイプラインの停止について次のように指摘している。

「『ノルドストリーム1』の停止は技術的サポートを邪魔している対露制裁によってもたらされたものだ。また、ウクライナとポーランドが両国を経由するパイプラインを停止し、『ノルドストリーム2』の稼働開始も(ドイツが)拒否していることを考慮すると、ロシアに欧州のエネルギー問題の罪をなすりつけるのは大変皮肉なことだ」

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このほか、会談ではウクライナ情勢、ザポリージャ(ザポロジエ)原発を巡る状況、穀物や食料の輸出問題など様々なテーマが議題に挙がった。
プーチン大統領はロシアは赤十字国際委員会が捕虜に接触するのを認めているのに対し、ウクライナ側は行っていないと指摘。また、ザポリージャ原発の問題では国際原子力機関(IAEA)と協力し、原発の安全性確保に努めていると説明した。一方で、ショルツ氏は一刻も早いウクライナ紛争の外交的解決とロシア軍の撤退を求めた。
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