心理学者たちは6つの実験を行い(合わせて約2500人のボランティアが参加した)、社会的アイデンティティーと性的アイデンティティーの相互関係や、これが職場における恋愛での弄びやさまざまな性的なほのめかしの増加にどのようにつながるかを調べた。
学者たちによると、男性は女性よりも個人的な利益のために上司を恋愛で弄ぶことが多いだけでなく、より地位が低い男性は自分をより強く見せるために恋愛で相手を弄ぶことが多いという。
学者たちは「一連の研究により、われわれは社会的な性的行動は高い地位にある男性だけが行うという神話を崩した。実際には、職場での自分の役割に自信を持てない男性も、それが女性にとって侮辱的なことだとわかっていたとしても、より男らしく、より強く見せるために望ましくない社会的な性的行動を利用している」と説明した。
これまでに行われた社会的権力に関する研究では、女性は従属状態にある場合に特に社会的な性的行動を起こしやすいとの見方が示されていた。
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