カービー戦略広報調整官はホワイトハウスで開かれたブリーフィングの中で、ウクライナへの支援を必要な限り継続することで戦果を与え、交渉のテーブルでの立場を強化させると表明した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領のみが交渉開始時期、勝利の定義、敗北の定義を設定できるとカービー氏は指摘した。
また、米国は追加の対露制裁に踏み切る用意を示しており、ロシア経済を破綻させる上でより高い効果をもたらすため、制裁の多様化にも踏み切る用意があるという。
欧州連合は対ロシア制裁が思うほどの効果を発揮していないとする報告書を発表していた。カービー氏はこの点について、ロシア経済は着実に縮小しており、制裁の影響には時間がかかると指摘した。「これはピストル発射ほど即効性のあるものではない」と指摘した。
また米国政府はロシアをテロ支援国家に指定する考えは示しておらず、より効果的な代替措置を発動していくとした。カービー氏によると、ロシアをテロ支援国家に指定すればウクライナへの人道支援や食糧合意の実現に大きなリスクが生じるという。
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