「ウクライナの政権はザポリージャ原発における工業災害の脅威を作り出すための挑発を再開した」
ロシア国防省によると、一昼夜の間に2発の砲撃が『ボルナ』居住区と原発周辺にある別の火力発電所で確認された。また、砲弾はドニエプル川の対岸に位置するニコポリ市周辺から計15発発射され、ロシア側も反撃したいう。
原発周辺の放射線量に異常は見られないという。
ザポリージャ原発はウクライナ南部のドニエプル川左岸にある欧州最大級の原発。ロシアのウクライナにおける特殊軍事作戦の開始直後からロシア軍の統制下となっており、ドニエプル川を挟んでウクライナ側と対峙する最前線に位置している。ロシア国防省によると、原発は7~8月にかけて複数回にわたってウクライナ側からの砲撃を受けている。
ザポリージャ原発では9月初旬、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が率いる調査団が査察に訪れた。調査後にIAEAが発表した報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は攻撃の手を緩めていない。
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