英国では、生活費の確保に苦慮する家庭がペットを手放し、教育機関ではエネルギー価格の高騰で新しい教科書を購入できなくなったという声が上がっている。またポーランド当局は、この冬に暖房用としてゴミを燃やす必要に迫られていることから、住民にスモッグ対策用のマスクを配布することを検討している。
欧州の一部の国では、「最後の燃料」である薪の盗難事件が増加しており、薪不足に悩まされている。同紙によると、窃盗団はトラックの荷台から薪を盗んでいるという。また、インターネット上では薪を売るという口実で偽の販売サイトが出現しており、消費者から金をだまし取る事件が発生している。
専門家のクリストフ・ブッターヴェッゲ氏は、ドイツの多くの家庭は、冬までに収入の20〜30%を電気料金の支払いに充てなければならなくなると指摘している。その結果、ドイツでは貧困層の割合が著しく増える恐れがある。
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