https://sputniknews.jp/20220917/12967617.html
英国で増えるペットの路上放置 生活費の高騰が圧迫
英国で増えるペットの路上放置 生活費の高騰が圧迫
Sputnik 日本
英国では経済危機やエネルギー価格の高騰により、市民の多くがペットを飼えなくなっている。ロイターの報道によれば、路上に捨てられるペットの数は日増しに増えている。駆け込み先であるはずの動物保護施設も同じく苦境に陥り、これ以上、受け入れができないためだ。 2022年9月17日, Sputnik 日本
2022-09-17T18:18+0900
2022-09-17T18:18+0900
2022-09-17T20:04+0900
英国
社会
経済
動物
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/427/38/4273808_0:184:1197:857_1920x0_80_0_0_faaef2e7b161bf5de8ae35951bd8e61c.png
ロイター通信のアナリストたちは今日の英国の生活条件を「最も残酷」と規定している。これほど過酷な情況には英国人たちは1960年代以降、遭遇してこなかった。エネルギー価格は高騰。すべてに節約を余儀なくされている。ペットを飼う人は食べ物を自分と子どものために買うか、それともペットのために買うかという厳しい選択を迫られている。しかも、ペットが病気に罹っても医療費や薬代が高いため、医者にかかるのも節約せざるを得ない。英国動物支援基金は2022年1月から7月までの7か月間で 2万2 908件もの捨てられたペットの報告を受け取った。この数値はコロナ禍の最悪時よりも多い。ロイター通信によれば、打撃を受けたのは犬猫だけではない。トカゲ、蛇、カメレオンといった珍種動物も憂き目に遭っている。こうした動物を飼育するには照明や高い温度を保つ必要があるが、飼い主はそのための電気代が払えない。先日もロンドンのとあるペットショップ近くに体長2メートルのボア科のヘビが枕カバーにくるまれて放置されていたのが通行人によって発見されている。ロイター通信によれば、中にはどうしてもペットを手放すことができず、自分が良質の食事をとることをあきらめる飼い主もいる。そういう市民は安価な食事に移行し、貧者のためのソーシャル・スーパーマーケットで糊口をしのいでいる。それでも大半の英国人はペットを手放す道を選択している。また、いつかペットを飼いたいと思っていた人も、生活費の高騰で今はその夢はお預け状態だ。ペットの飼い主が危機的な情況にあるのは、英国にとどまらず、他の欧州諸国でも事情は同じだ。イタリアでは多くの市民がペットフードや動物病院のサービスにかかる消費税の即時値下げを政府に訴えている。このことはイタリア動物環境保護協会が政府に求めた署名運動に書かれている。先日のスプートニクの記事では、英国の動物園、水族館が電気料金の高騰から飼育環境を維持することができず、動物の安楽死を検討していることが紹介されている。関連ニュース
https://sputniknews.jp/20220906/12792384.html
https://sputniknews.jp/20220721/20011-12099618.html
英国
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2022
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/427/38/4273808_0:71:1197:969_1920x0_80_0_0_c39ebd0b961f764c05d8f1166a2398af.pngSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
英国, 社会, 経済, 動物
英国で増えるペットの路上放置 生活費の高騰が圧迫
2022年9月17日, 18:18 (更新: 2022年9月17日, 20:04) 英国では経済危機やエネルギー価格の高騰により、市民の多くがペットを飼えなくなっている。ロイターの報道によれば、路上に捨てられるペットの数は日増しに増えている。駆け込み先であるはずの動物保護施設も同じく苦境に陥り、これ以上、受け入れができないためだ。
ロイター通信のアナリストたちは今日の英国の生活条件を「最も残酷」と規定している。これほど過酷な情況には英国人たちは1960年代以降、遭遇してこなかった。エネルギー価格は高騰。すべてに節約を余儀なくされている。ペットを飼う人は食べ物を自分と子どものために買うか、それともペットのために買うかという厳しい選択を迫られている。しかも、ペットが病気に罹っても医療費や薬代が高いため、医者にかかるのも節約せざるを得ない。
英国動物支援基金は2022年1月から7月までの7か月間で 2万2 908件もの
捨てられたペットの報告を受け取った。この数値はコロナ禍の最悪時よりも多い。
ロイター通信によれば、打撃を受けたのは犬猫だけではない。トカゲ、蛇、カメレオンといった珍種動物も憂き目に遭っている。こうした動物を飼育するには照明や高い温度を保つ必要があるが、飼い主はそのための電気代が払えない。先日もロンドンのとあるペットショップ近くに体長2メートルのボア科のヘビが枕カバーにくるまれて放置されていたのが通行人によって発見されている。
ロイター通信によれば、中にはどうしてもペットを手放すことができず、自分が良質の食事をとることをあきらめる飼い主もいる。そういう市民は安価な食事に移行し、貧者のためのソーシャル・スーパーマーケットで糊口をしのいでいる。それでも大半の英国人はペットを手放す道を選択している。また、いつかペットを飼いたいと思っていた人も、生活費の高騰で今はその夢はお預け状態だ。
ペットの飼い主が危機的な情況にあるのは、英国にとどまらず、他の欧州諸国でも事情は同じだ。イタリアでは多くの市民がペットフードや動物病院のサービスにかかる消費税の即時値下げを政府に訴えている。このことはイタリア動物環境保護協会が政府に求めた署名運動に書かれている。
先日のスプートニクの記事では、英国の動物園、水族館が電気料金の高騰から飼育環境を維持することができず、
動物の安楽死を検討していることが紹介されている。