米中の「新冷戦」は全世界の惨劇になる=中国・王毅外相

中国の王毅(おう・き)外相は19日、訪問先の米・ニューヨークでニクソン政権、フォード政権で国務長官を務めたヘンリー・キッシンジャー氏と会見し、米中による「新たな冷戦」は全世界にとっての惨劇になるとの考えを示した。20日、中国外務省が発表した。
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「中国と米国の間の『新冷戦』は両国にとってだけでなく、世界全体にとっての惨劇となるだろう」

王毅外相はこのように述べ、「米政府は道理をわきまえた実用的な対中政策を取るべきだ。米中間の三つの共同コミュニケを遵守する正しい道、中米関係の政治的原則に戻るべきだ」と続けた。
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また、米国は中国に関する誤った受け取り方によって、中国を長期的な主要ライバルとして位置付けていると指摘。一部の人は中国と米国の関係構築の成功の歴史を、破綻したものだと呼び、「歴史や自身への尊敬の念さえ失っている」とも述べた。
キッシンジャー氏も台湾問題が中国にとって重要であることを理解すべきとし、対立するのではなく対話によって平和共存の関係構築を進めるべきだとの考えを示した。
8月のペロシ米下院議長の訪台をはじめとする米国による台湾問題への干渉を背景に、米中関係の緊張は高まっている。台湾を自国の領土とみなす中国は、米国の動きが台湾の独立勢力を支持しているものだとして非難し、大規模な軍事演習を実施するなど強く反発している。
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