「目に見える形で防衛強化」 浜田防衛相、日本最西端の与那国駐屯地を視察

日本の浜田靖一防衛大臣は21日、台湾にほど近い日本最西端の沖縄県・与那国島にある自衛隊の駐屯地を視察した。駐屯部隊の幹部から国境防衛について報告を受けたほか、南西諸島の防衛を強化していく考えを示した。日本の各メディアが伝えている。
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日経新聞などによると、浜田防衛相は中国軍の艦艇や航空機などの動きをレーダーで監視している陸上自衛隊の駐屯部隊を視察した。浜田防衛相は次のように述べている。

「南西地域の防衛体制の強化は喫緊の課題だ。地域への部隊配置はわが国への攻撃を抑止する効果を高めるもので、防衛体制を目に見える形で強化していきたい」

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8月のペロシ米下院議長の訪台後に台湾周辺で中国が行った大規模な軍事演習で、ミサイルが日本の排他的経済水域に落下したことを受け、浜田防衛相は視察で島の西端地点に立ち約110キロ離れた台湾の方角を確認した。また、部隊幹部から中国やロシアの艦艇が付近を通過していると説明を受けた。
浜田防衛相は2023年度に、有事の際に敵の通信やレーダーを妨害する電子戦部隊を与那国島に配備すると強調。また、石垣島にも今年度中に陸自のミサイル部隊を置く方針も示し、南西諸島の防衛強化に意欲を示した。
これまでに浜田靖一防衛相は、南西諸島地域に燃料タンクや火薬庫を増設する考えを明らかにした。奄美大島(鹿児島県)への弾薬庫の増設し、相手の射程外から敵の基地や部隊を攻撃する「スタンド・オフ・ミサイル」の保管を念頭におくとしている。自衛隊の「継戦能力」の弱さが指摘されるなか、台湾・対中有事を念頭に備蓄・補給面での防衛力強化を目指す考えだ。
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