トルコは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であるが、ロシア製対空防衛システム「S-400」を購入した。これを受け米国は、制裁として最新型戦闘機「F-35」供給プロジェクトからトルコを排除した。トルコのエルドアン大統領は、「F-35」の代わりに旧世代の米戦闘機「F-16」の購入を提案。米国務省も妥結に向けロビー活動を行っているが、米議会は反対しており交渉は難航している。
デミール氏は米CNNトルコ語放送のインタビューのなかで、米国との交渉が決裂した場合、「選択肢の一つは『Su-35』になるかもしれない」と述べた。ロシアへの「寝返り」をちらつかせることで米国を揺さぶる意図が見え隠れする。
トルコはNATOの一員でありながら、前述のロシア製「S-400」の購入のほか、同盟国のギリシャへの領空侵犯などによって、一部では「NATOの問題児」と揶揄されている。米国上院議員のロバート・メネンデス氏も以前、「地中海における最大の脅威」とトルコを名指し批判していた。
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