スーダン司法長官室は今月26日、スーダン首都のハルツームの死体安置所での約3000体の検死を無期限に延期することを決定した。
法医学専門家評議会のアキル・アル・ザハブ議長によれば、2019年には抗議デモの鎮圧時に死亡した約200人の遺体が遺体安置所で安置されていたが、これまでは3000人以上が死亡した。
約15の組織の活動家は遺体の埋葬に反対している。「行方不明者委員会」は、死者を埋葬する前に国際調査員のチームによる調査の実施を要求している。
法医学病理学者のマフズハブ・バベイカー氏は「首都のバシャール死体安置所に死体が数年間に安置されているために、そこには膨大な数のネズミがいる。最終的に疫病が発生する恐れがある」と語った。
2019年4月、スーダンで軍事クーデターが発生した。深刻な経済危機と生活水準の低下の中で、大衆の抗議活動がきっかけとなった。30年間統治していたオマル・アル=バシール大統領は権力の座から追放され、後に投獄された。現在も、スーダンでの抗議行動はほぼ毎週行われている。
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